No.1 『怒りポイント』
「だからぁー、君が手加減すればいいんだよ。うん。」
「それじゃあ稽古になんねぇだろっ!」
「でもさ、明らかに実力違うんだから。せめて怒りながらやるのやめない?」
「だってっ!!」
「なんだ、何か理由でもあったんだ?」
「………だって、こいつらオレのこと…。」
「オレのこと。何?」
「子クジラだって言うんだ!!」
「…それって怒っていいのか、わからないよね。」
No.2 『親友の意』
「なんでっ!なんでお前がそんなことっ!!」
「君には関係ないよ。」
「そんなっ!親友だと思ってたのに!!」
「……友達以上恋人未満。という奴だね。」
「ちげーよっ!!」
No.3 『振り回し』
「そ・れ・で?」
「いやーん、お兄さん怖い顔ー。ほら、もっと笑って! 頬の筋肉が衰えちゃうわよ?」
「……話をワザとらしい方法でずらそうとするのはやめてくれないか?」
「えー、何のことだか私判らないわー。うふふv」
「キモイ。」
「ちょ、面と向かって相変わらず凄いこと言うわね! 心の傷が出来ちゃったわ! どーしてくれんのよ!?」
「じゃあ、あれだ。お前はそのキモさ加減でいつも回りに心の傷を負わせているな。どうするんだ、お前?」
「いやーん、美しいってつ・み・よ・ねv」
「……人の話は細部まで聞け。」
No.4 『ペットの取り合い』
「なにさ、知りもしないくせにでしゃばりやがってっ。」
「守りたいからでしゃばってるだけだ。」
「っ……うるさいっ!私が守るんだからいいんだよっ!」
「オレだって守りたい。」
「ヤダ!亀の亀吉朗は私が守るの!!」
「我が侭言うな。亀子が嫌がってるだろう。」
No.5 『ちっちゃくなってたまりますか!』
「ちょっと、何子ども扱いしてるんですかっ!」
「いやぁ、こう丁度手を添えられる高さっていいよね、撫でやすくってさぁ。」
「ちっちゃいってことですか!?それ以上やると縮むのでやめてください。」
「よーしよしよしよし。」
「ちょ、止めて下さいって言ってるじゃないですか、わざと頭押さえないでください、いた、いたいっ!」
「いやぁ、もっとちっちゃくなれば可愛いと思って。」
「これ以上ちっちゃくなってたまりますか!」